スタッフが参加した研修の報告「内閣府青年社会活動コアリーダー育成事業プログラム」

昨年スタッフの峰政が内閣府青年国際交流事業、青年社会活動コアリーダー育成プログラムという海外研修に参加てきました。

コアリーダー育成プログラムに参加したのは今を去る3ヶ月程前、平成25年10月13日から22日の10日間(時差あり)です。海外研修ということでニュージーランドへ行ってきました。ニュージーランドは人口約440万人、面積は約27平方キロメートル。日本の約4分3の土地に福岡県より少ない人口です。首都のウェリントンから少しの距離(例えるなら大阪から和歌山に行くぐらいの距離)を移動すれば羊が草原を歩いています。映画ロードオブザリングのロケ地としても有名な国です。

ニュージーランドの景色

ただ行ってきたのではなく青年国際交流事業「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」という内閣府が行なっている事業に参加してきました。高齢者関連活動(デンマーク)、障害者関連活動(ニュージーランド)、青少年関連活動(イギリス)の3分野があり、各分野において社会活動の中心的担い手を育成するのが目的です。各分野8名と団長1名の9名が日本から派遣されます。私は障害者関連活動として参加してきました。

 

ちなみに「海外研修?英語しゃべれるの?」と聞かれるが、私は全く喋れない。でも大丈夫。この事業は、なんと通訳がついてくれる。(そして安い!)

そんな勢いで行ってきたニュージーランド。人口が少ないため、政治や制度を社会情勢に合わせて柔軟に対応できるという特徴をもっています。2001年に障害戦略を策定、2008年に国連障害者権利条約に批准し、社会モデルに基づく当事者を中心の取り組みを積極的に行っています。社会モデルとは、「障害」を個人の特質として捉えるのではなく社会の障壁としてとらえる考え方です。

日本でも平成24年5月に障害者基本法が改正全面施行され、第二条の障害の定義において「社会的障壁」という言葉が含まれました。そして去年12月4日、わが国も国連障害者権利条約への批准が参議院本会議で承認されました。そういった文脈からも研修参加の意義は大きかったです。

ニュージーランドでは保健省、社会開発省、教育省、小学校などや福祉関連のNGO等を訪問しました。保健省と社会開発省では試験的に行っている制度、教育関連の訪問先ではインクルージョン教育の実際、NGOなどでは障害当事者視点の取り組みなどを学びました。

保健省

様々なことを体験し学んできましたが、「行ってほんまによかったな!」と思うことは、異国の地に赴き、文化に触れ、そこに住む人の人間性に触れることができたことです。これがなによりの刺激になり、視野が広がり、考えのしなやかさがみにつきました。

この研修で得たキラリと光る種を、ただ大切にとっておくだけでなく今後の活動に活かし、育てていきたいと思っています。そこでここでは語りつくせないことを報告する報告会を企画しました。興味ある方はご参考ください。

コア報告写真用

ももたにクリニックについて

ももたにクリニックはJR和歌山駅西口すぐ近く、みその商店街入り口に位置する精神科、心療内科のメンタルクリニックです。
詳しく見る

こころの耳