障害者アートの研修と展示会に行ってきました
このトピックスカテゴリーでは、スタッフがクリニック以外で参画や参加してきた福祉や医療関係の活動や研修についてアップしていきます。
「どんなスタッフがはたらいてるんやろ?」という疑問があるときに、働いている人の興味や関心を知っていただき、少しでも不安が減ればと思います。
先日、奈良のたんぽぽの家で開催された「福祉を変える『アート化』セミナー」にソーシャルワーカーの私、峰政が参加してきました。
このセミナーは「アートを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、すべての人の権利」という考えを基にしています。そして、福祉の現場や関係性をクリエイティブなものに変革し、また障害のある人の表現を社会へとつなぎ、社会そのものを豊かなものにしていくことを目的とした学習会です。
毎年、この時期に開催され、私が参加するのも3回目です。隣の席の人を見れば名札に愛媛県。逆側は佐賀県! 全国から参加者が集まっています。前回は定員オーバーが出たほど人気のセミナーです。
8日は、大雪だったため参加できず9日だけ参加してきました。
私は分科会Aの「これからアート化に取り組む人のためのコース」を選びました。なぜならば、最近「めっちゃすごいやん!」と注目していた泉佐野のYELLOWさんや、滋賀のやまなみ工房さんが講師として来ていたからです!
いかに障害当事者の可能性を広げる環境をつくるのかや、障害がある人の成長と共にスタッフの成長についてなど、それはもうワクワクするお話が聞けました。
特に印象的だったのはやまみ工房の山下施設長のお話。毎日、新しい紙に1つ四角を書く方がいらっしゃったそうです。山下さんも「いつもちっちゃい四角を1日かけて1つ書くだけの人」と思っていたそうです。あるとき、スタッフが出張で紙を新調できなかった時にもう1つ四角を書いていたそうです。「あ!」とそこで初めて四角の連続性に気が付き、紙の交換をやめたそうです。すると、それがだんだん目目鼻口になり、そして2年かけて一つの作品を完成させた!というお話。
すごい!
「きれいな絵を描いてほしい」とか、「これはこんな絵だろう」と思うのは支援者がわの気持ちであって、場合によっては障害当事者の表現をとめていることがあるんだなと、そして、本当に書きたいものを描くという環境を整えるすごさを学びました。
本当に学びの多いセミナーでした。
同じ時期に奈良県障害者芸術祭「HAPPY SPOT NARA」がありました。
それにスタッフの山本が参加したので感想を書きます。
2月2日、奈良県文化会館にて行われている障害者芸術祭「HAPPY SPOT NARA」に行ってきました。アート展に行くことが初めてでしたが絵をみて楽しめるものがあったり、音を楽しむものがあったりと。
特に印象的だったのは
と
書き方1つで、考え方1つで、1つの作品ができるんだなと思いました。
デイケアでもこんな素晴らしい作品作りができたらいいな~。
最後に一目ぼれして即購入した商品。東北の作業所さんが作った商品だそうです。
二人とも、この間にいろんな表現の可能性について体験してきました。
ももたにクリニックデイケアでも、その可能性につながるような活動にこれからも取り組んでいきたいと思います。