【研修報告】スタッフ、研修に行く。(パーソナリティ障害の理解と対応)

少し前ですが、1月26日(金)に和歌山県精神保健福祉従事者研修に参加してきました。テーマは「パーソナリティ障害の理解と対応」ということで、境界例や強迫性障害の臨床と研究で知られる成田善弘先生が講師でお話ししてくださいました。

貴重なお話をきける大事な日だったのですが、当日は仕事が長引き、研修に少し遅れてしまいました。

急ぎ足で会場に向かい、会場に到着すると受付を済ませ、そっとドアを開けました。会場は参加者でいっぱいでした。講演はすでに始まっており、スタッフに誘導され着席。すぐに配布された資料に目を通しました。

その資料の冒頭に

「パーソナリティ障害とは…パーソナリティ傾向が柔軟性に欠け、不適応的で、持続的で、著しい機能障害または主観的苦痛を引き起こす場合、3つのP

Pathological ,Persistent ,Pervasive

その状態が特定のストレス状況に対する反応ではい、一過性の状態ではない、成人早期までに発症」

???

-結局どうゆう状態のことをいうのかな-

と、頭をかしげながら、先生の声に耳を傾けると、程よく話は進んでいるようでした。

-大事な所を聞き逃したかも。あ~もったいないことしてしまった-

ですが、先生は身近なたとえ話を用いたり、ご自身の体験談を交えたりしながら丁寧に、また解りやすく話を進められるので、気付けば私は先生の話に聞き入っていました。

 

パーソナリティ障害を疑うときは症状や訴えからひも解き、理解し治療に結びつける。また、治療者との関係のあり方からパーソナリティ障害を診断することが重要とのことでした。

その中で先生は障害だけに目を向けるのではなく、目の前にある問題に対して何が出来るかを考え解決していくことも治療の一つ、とお話しされていました。

私たち支援者は障害だけに向き合うのではなく、多くの日常生活での問題にも携わります。業務には戸惑いを感じたり、悩んだりときには苦手とする状況に遭遇することもあります。

そんな時、先生は「仕事だと思って割り切る」のだそうです。

その言葉だけ聞けば、仕事に一線引いた冷めたイメージが浮かんできませんか。そうではなく、「仕事だからこそ」という切り替える気持ちから生まれる義務感や責任感がモチベーションにつながり、良い結果を生むことがあるとのことでした。

-なるほど!-

それに付け加え先生は、そのモチベーションを維持するためには、やはり良いグループ(職場・同僚)に所属する事が必要不可欠とも話されていました。

-じゃあ、支援者としての私はとても良い環境で仕事がさせてらえているんだな。もっと精進しないと!!!-

この研修の趣旨とは少し外れますが、このお話を聞かせていただき、最後は私自身が励まされたような気持ちになりました。

二時間ほどのお話でしたが、とても有意義な時間となりました。

 

記事:スペンサー

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